わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

アラブの月餅 キャーキをつくる

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ラマダンもあと1週間ほどになりました。

日々の断食そのものには慣れてくるのですが、
食事に伴って生活時間も普段とは違ってくるので
疲れがたまってきます。
3週間めあたりがそのピークといえそうです。

ラマダンが終わると、ラマダン明け大祭という祝日 (イード) がまっています。
官公庁も3日間休みになります。もちろん仕事も学校も休みです。
ラマダン明けのイードは日本のお正月休みのような感じです。

ラマダンの終わりが近づくとイードの準備が始まります。
気分が上向いて少し元気がでてきます。
イード用のお菓子をつくったり、
子供達に服を新調したり、
客間や居間 (サロン) を中心に大掃除をしたり。

写真はキャーキと呼ばれている焼き菓子です。
ビスケット生地でデーツやナッツのあんを包んであります。
専用の道具で型抜きしていますが
形やデザインが月餅のようにも見えます。
月餅にもドライフルーツやナッツの入った餡がありますね。
シルクロードを通じて中国から入ってきたのかしら、
それとも中国へ伝わって行ったのかしらなどと想像してしまいます。
ラマダンは新月を確認して始まり、
ラマダンをイメージさせるデザインは三日月と星です。
「月」はいつもついてまわるようです。

イードのキャーキは たいてい自家製です。
小麦粉かセモリナ粉の生地でデーツの餡を包むという基本は同じですが
生地に使う粉や油脂の選択、
餡はデーツになにを混ぜ込んでいるか、
一個の大きさや形などなど
それぞれの家庭によって違っています。

イードのお祝いの挨拶回り?に行くと必ずすすめられるお菓子なので、
食べ比べや作り方の情報交換は
ちょっとした楽しみでもあります。