わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

枝豆がわりにトルモス

f:id:pistacio54:20141129192944j:plain

今日ご紹介するのはトルモス。
四角ばった碁石のような形の豆で親指の爪ほどの大きさです。ヨルダンでは、以前にご紹介したひよこ豆を始め色々な種類の豆を色々な料理に使っていますが、トルモスは塩ゆで以外見たことがありません。食感は枝豆に似ていてタンパク質が豊富というのも頷けます。スナックがわり、ちょっとつまむ、というのに向いていて、小さなビニール袋に入れて屋台や学校の前などで売っています。

スーパーや食料品店では乾燥豆の状態でひよこ豆、いんげん豆、レンズ豆などと一緒に並んでいます。
ゆでるのは難しくはありませんが少しばかり手間がかかります。というのもトルモスは苦味が強く苦味抜きをしないと、とても食べられないからです。
まず、さっと洗って水で戻します。しっかり吸水させないと苦味が抜けにくいような気がします。良く吸水させたら、浸しておいた水は捨てて、たっぷりの水で2時間ほど茹でます。長時間ゆでてもあまり柔らかくはなりません。水は黄色くなります。苦味が黄色いのかもしれません。茹であがったらザルに上げて今度は塩水につけて保存します。毎日塩水を取り替えて苦味が抜けたら食べられます。一週間必要とも言われましたが、そこまではかからないと思います。   

日本では見かけない豆だと思い少し調べてみたら、白花、黄花ルピナスの種だとわかりました。
園芸用では色とりどりの花が咲くルピナスです。日本にも有りそうですが、豆を収穫して食用にと考えてはいけません。ルピナスには全草毒性があり、毒性の無いもの、毒性を除く処理をしたものが食用に売られているということです。青果店には無いはずです。アレルギー対応に大豆の代用とされることもあるそうなので、今後日本でもお目見えするかもしれません。

f:id:pistacio54:20141129201801j:plain