わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

キズハ ( 匂い黒種草のペースト ) を使ったお菓子

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4月になりましたが、ヨルダンはcovid19対策の外出禁止令が出たままです。

今は医療機関やライフライン関連、小規模の小売店舗など限られた企業は動いていますが、教育機関も全て閉鎖、条件つきで日用品の買い出しだけ許されているという状況です。車社会なのに車での外出は出来ません。わかっているヨルダン国内の感染者は300人弱ですが亡くなった方も出てしまい、油断禁物というところでしょう。

 

今日はキズハ ( 匂い黒種草のペースト ) を使ったお菓子の紹介です。お菓子の名前もキズハ。お店で売っているものにはナッツが一切れに一片のっていますが、今回はわが家に買い置きがないので省略しました。

セモリナ粉にベーキングパウダー、油、砂糖、キズハと順々に混ぜ、

最後に牛乳を加えてまとめ、

薄く広げて( 写真のは少し厚すぎました ) オーブンで焼きます。

熱いうちにシロップをかけて染み込ませます。

キズハには独特の苦味とほのかな辛味が有りますが、シロップのことも考えて生地の砂糖は控えめにした方がいいようです。

黒いお菓子といえば、日本でも以前に黒ごまプリンや黒ごまパンケーキが注目されたことがありました。だからでしょうか、私はキズハを知ってから暫く黒練りごまだと思っていました。タヒニーヤという白練りごまはあるんですよ。

 

黒種草 ( クロタネソウ ) は何種類も有りますが、そのほとんどは園芸用の品種で毒性があって食用にはなりません。それらしい花を見かけても種の味見などなさいませんよう。

キズハに使われているのはニオイクロタネソウというもの。ゴマ粒より小さいぐらいの真っ黒な種を粉砕してペーストにしています。食品として種のままでも、また種からとったオイルも売られています。オイルには様々な薬効があるとされていてリーフレットには「死」以外には何にでも効くとまで書いてあります⁉︎  こんな記述はともかく大昔から使われていた可能性もあり、実際にたくさんの研究がなされている食品なのです。