わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

オレンジの旬って?

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先日オレンジを買いました。緑色です。

あおいみかんのように、鮮烈な香りがあります。

実の色も味も淡いのですが、甘味と酸味のバランスも良く、

香り通りの爽やかな味わいがとても素敵です。

この時期だけの楽しみと言えそうです。

 

えっ?

この時期だけ、ということは今がオレンジの収穫期でオレンジにも旬がある、ということ?

日本でもヨルダンでも通年手に入るので、オレンジの旬など考えたことがありませんでしたが、

花が咲いて実がなるわけで、花の季節、収穫の時期、あって当たり前ですね。

 

みかんなら、こたつ、お正月用に箱買い、などと連想して冬の物と分かりますが、

他の柑橘類はオレンジに限らず旬というのをあまり意識していませんでした。

種類も多く輸入品も当たり前にあるので季節感がなくなっていたのでしょうか。

 

という訳で、少し調べてみました。

私たちが普段オレンジと呼んでいる果物は大きく分けて3種類、

普通の?オレンジ(主にバレンシアオレンジ)と、おヘソのあるネーブルオレンジ、赤い果肉のブラッドオレンジがあり、それぞれにいくつもの品種があります。

花が咲くのは初夏5〜6月ごろですが収穫期は異なり、ネーブルオレンジは秋から冬、ブラッドオレンジは冬から春先、バレンシアオレンジは初夏から夏の期間に出回ります。

バレンシアオレンジはなんと花が咲いてから14か月も経ってからの収穫だそうです。

輸入元、産地、品種によっても少しずつ旬がずれるので一年中お店に並ぶわけです。

 

オレンジといっても果肉を食用にするのでなく、

花(ネロリ)から精油が作られている品種もあります。精油は香水やオーデコロン、化粧水に使われます。

精油と一緒にできるオレンジフラワーウォーターはローズウォーターと並んで、

アラビア風のスイーツの香料として定番らしく、お菓子のレシピを見るとよく出てきます。

ご紹介したことのあるバグラウィに使われるシロップやキャーキの生地にも使われています。

 

また有名なフレーバーティー、アールグレイの香り付けをしているのも、

オレンジとは言えませんが柑橘類のベルガモットの果皮から取れる精油だそうです。

 

冒頭の緑色のオレンジは早生のネーブルオレンジなのでしょう。

香りがとんで薄れる前に味わいたいところです。