アラベスク模様
今日は食べ物のお話ではありませんが。
写真の箱や袋の模様をご覧ください。
アラベスク模様と呼ばれている美しい連続模様が施されています。デーツの箱とナッツ専門店?の買い物袋なのですが、アラビア文字と相まって異国情緒いっぱいです。
アラベスクはアラビア風という意味で、イスラーム美術の様式の一つ。植物のモチーフや幾何学模様が連続して広がりモスクの壁などを装飾しています。キリスト教の教会にはキリストや聖母聖人たちの彫刻が設置されていたり、ステンドグラスに肖像が施されていたりする事がありますが、偶像崇拝を厳しく禁じるイスラームにはそのようなものはありません。幾何学模様の装飾が発達したのはこの様な背景も有ったのではないでしょうか。
モスクのモザイクやタイルの幾何学模様は単に美しいというだけでなく、数学的にも高度なもので調査や研究をしている専門家もいるそうです。壁だけでなくアーチ型の天井など平面だけでない複雑な装飾面をどう埋めていったのかなど関心は尽きないようです。
イスラーム美術や数学的関心などがなくても、きれいだなぁと思った方は是非「アラベスク模様」で画像検索して、美しく圧倒的なモスクの装飾や色鮮やかで多種多様なタイルをご覧になってください。実物を見に行きたくなってしまうかもしれませんが。