わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

ご存知ですか?リコリス菓子

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"Food and Drink - Devon County Show - May 2017" by Dis da fi we is licensed under CC BY-NC-SA 2.0

 

欧米やここヨルダンでもよく知られたリコリス菓子、日本では全然人気がないそうです。独特の香りが日本人の舌には薬くさいと敬遠されてしまうのでしょう。

それもそのはずリコリスは漢方薬に使われる甘草の仲間で、日本語名はスペインカンゾウ。甘味料や香辛料に使うのは「根」だそうです。

 

ヨルダンでリコリス(アラビア語でスース)といえば、細長くて外側が黒く中心部は白いグミのようなお菓子がまず一番に浮かびます。子供が普通におやつにしています。写真は他のフレーバーを加えた外側が赤いものですが、黒いの赤いの両方ともよくお菓子屋さんの店頭に置かれています。

リコリス味のハードキャンディもあり、こちらはのど飴?といった感じでした。日本のハーブ入りのど飴にも配合されているものがあるかもしれません。

乾燥した粉末を煮出してつくる飲み物のスースもあります。ラマダンの時に作ることが多く、喉の渇きを抑えるとか喉にいいとか聞きました。確かに甘く苦く薬っぽく効き目がありそうではあります。

 

昔、あるアイスクリームショップに黒いアイスクリームがありました。その名もリコリス。お店の前を通るたび気になって仕方がありませんでした。横目で見ながら他のフレーバーを食べたりしていました。

ある日意を決して注文すると、店員さんが本当にこれでいいんですね?という様子で確認してきて、綺麗な形になるギリギリの大きさにすくって(そう見えただけかもしれません)コーンにのせてくれました。それでも店員さんの予想通り?全部を食べきることは出来ませんでした。香りというより強い味にどうしてもなじめなかったのです。

その後、そのお店の前を通ることもなくなり、他のところでリコリスアイスに出会うことは二度とありませんでした。やはり日本人の味覚には合わなかったのかと思ったことでした。