わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

鮮やかな赤が食欲をそそる唐辛子ソース シャッタ

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アラブの料理は辛いのかしらと誤解していたことがありました。

ペンネアラビアータという辛いトマトソースのパスタが私は好きで、

ペンネアラビアータ= 唐辛子入りで辛い → アラビアータ = アラビア風 → アラビア風 = 辛い、と考えたのです。

実際にはアラブの国ヨルダンの料理は、スパイスやハーブを多く使っているようには感じましたが、特に辛いという事はありませんでした。中には辛い料理もあるというのは何処も一緒でしょう。

 

今日の写真はその辛い料理 の調味料シャッタです。

赤唐辛子を細かく刻んだ唐辛子ソース、ソースといってもほぼ唐辛子そのまま、そのものです。

塩漬けだと思いますが詳しい作り方はわかりませんでした。八百屋さんなどでジャムのような瓶詰めで売っています。

 

どんなふうに使われているかと言いますと。

調味料というよりメインの材料として使われているのが、マナギーシでしょう。

マナギーシは薄く大きく広げたパン生地全面に、ザータルという粉末のミックスハーブをオリーブオイルに混ぜて塗って焼いたものです。ザータルは主な材料タイムのことでもあります。

このミックスハーブをオニオンスライスなどを加えたシャッタに変えて、同様に焼くのです。真っ赤です。マナギーシは休みの日の朝食の定番です。

また中東の料理としてよく紹介されるファラフェル ( ひよこ豆のミニコロッケ風揚げ物 ) には、中にシャッタを挟んだバリエーションがあります。

少し変わった?ところではラバネという水切りヨーグルトに混ぜ込んだディップなど。

ふつうに調味料として、オーヴン焼きにする鶏肉の味付けやソースに、ブラックオリーブやナスなどのオイル漬けの味付けなどにも使われます。

 

わが家では麻婆茄子風の料理や、味噌がある時は野菜のピリ辛味噌炒め、スタミナ牛丼、即席漬けなどに入れたり、出来上がったカレーにちょっと刺激を加えたい時に使ったりしています。

辛さの感じ方や好みが家族でバラバラなので使うときは量の加減が悩みどころです。

なんとなく、私の周りでは女性の方が辛いもの好きが多いような気がしています。