わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

カフワサアダ ーーー もう一つのアラビアンコーヒー

f:id:pistacio54:20141228195425j:plain

今日のコーヒーはカフワサアダと呼ばれているものです。
以前にご紹介したコーヒーとは淹れ方も器も違います。
豆はカフワサアダ用で粗挽きです。
豆とカルダモンを一緒に挽いたもので、お店によって更にカルダモンの実の入った小さな袋を付けてくれるところもあります。
この粗挽きの粉に丸ごとのカルダモンの実も加えて、ヤカンなどで時間をかけて煮出します。静かに煮立てる感じです。砂糖は入れません。
写真では暗い色に写ってしまいましたが普通私たちが飲んでいるコーヒーより色合いは明るく、カルダモンの香りがしっかりでます。焙煎していない緑のコーヒー豆を使ったり、生姜など他の材料を入れていたりする地域もあるようです。

出来たら魔法瓶!に漉して入れておきます。昔ふう?の湯沸かし機能などの無い 1リットル程度のポットです。こちらではカフワサアダ用にデザインされた形の魔法瓶もあります。
カップも専用のお猪口かぐい呑のような取っ手ないものを使います。
供する時はポットと空のカップをもって、相手の目の前で注いで差し出します。器の半分以下、少しだけ注ぎます。カフワサアダの場合、他の飲み物とは違い器いっぱいにはしません。

カフワサアダはイード ( 祭日 ) の時や、パーティ、また大勢人が集まる時などによくつくります。
スーパーの棚には、パーティ用の使い捨ての食器にカフワサアダ用の小さなカップもありました。