カルダモンが香る アラビアンコーヒー
ラマダンの時期つくづく思うのは
日頃いかに多くの時間を食事やお茶の時間に費やしているか、ということです。
支度や片付けの時間も含めてですが。
たくさん買ってきた野菜や生のハーブを、きれいにして片付けたり
ーー日本のように形や大きさを揃えてパック詰めにしてあるわけではないのでーー
お菓子やおやつ用のパンを焼いたりすれば
もっと時間がかかります。
とはいえ飲食は楽しい時間。
お茶をよく飲む文化圏とコーヒーをよく飲む文化圏がある、
と聞いたことがありますが
ここでは、どちらもよく飲まれています。
きょうはコーヒーのお話。
ここで普段飲んでいるのはアラビアンコーヒーです。
エスプレッソのように細かく挽いた粉を専用の鍋?で軽く煮出しています。
エスプレッソと違うのは
コーヒー豆だけでなくカルダモンも一緒に挽いてあるところで、
豆の焙煎も店によりますが、もっと浅いです。
鍋に水を入れて火にかけ、
ある程度温まったところで砂糖を入れて溶かします。
続いてコーヒーの粉を入れてかき混ぜながら少し煮て
きれいな細かい泡ごとカップに注ぎます。
なみなみといっぱいに注ぎます。
粉も一緒です。
少し待ってカップに入った粉が沈んでから上澄みを飲むのです。
砂糖を入れない人もいますが、
全く入れないより少しは入れた方が泡も綺麗に出て
コーヒーの味や香りも豊かになる、と思います。
以前はかなり小さめのカップを使っていましたが
いまはデミタスぐらいが標準のようです。
( 写真中の薄緑色の実がカルダモンです)