続 夏休みで思い出したこと
ヨルダンへ行って多くの子供たちを見て、
はじめは皆んなよく勉強するなあと感心しました。
けれども夏休みの期間中今度は全然勉強しないのに驚きました。
学期中と休暇中の生活が全然違うのです。
休みは休み、朝は早起きする必要はないのでゆっくり寝て、
日差しの強すぎる日中は外出をひかえて、家で静かに過ごし、
夕方からが活動的な時間で当然夜更かし。
夏休み明けが新学期なので学校は完全に休み、
少子化の日本のように色々な子供のための施設やイベントがあるわけでもないので、
たぶん子供にとっては退屈な毎日でしょう。
どんなことをしているかというと、
例えばマスジド(礼拝所)で行われる夏季学校のようなプログラムへ通う、
友達と誘い合ってサッカーをする、プールに行く、などなどですが、
毎日出かける先があるわけもなくて、
家にいるなら兄弟姉妹で遊んだり時にはケンカをしたり。
衛星放送やタブレット端末でお気に入りのアニメやドラマを見たり。
受験生だけは塾に行ったり、家庭教師を頼んだりということも。
親族の結婚式に家族で出かけるのも、夏休みによくある光景です。
遠方の仕事先や留学先から帰省する人も多く、
招待客のことを考えて夏休みに結婚式をするようです。
結婚式は夕方から、時には暗くなってからです。
天候であったり社会的な環境であったり、色々な状況によって
子供たちが「夏休みの過ごし方」が勧める生活とは言えない毎日を送っていても、
それが出来るにこしたことはないとしても、
今しか出来ないことを見つければいいかな、
休みまで型に嵌めなくてもいいかな、とも思うのです。
規則正しい生活を絶対的な善と思わないとすれば、
チャンプの言葉の受け止め方も少し変わってくるはず、と思ったことでした。
ーーーちょっと考えすぎ?