わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

似ているけれど全く別物、赤紫蘇とスンマーク ( スマック )

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“RedSumac"by Ivy Dawnedis licensed under CC BY-SA 2.0

 

八百屋さんの店先で梅の実や赤紫蘇が並ぶ季節になりました。

 

先日、たぶん初めてゆかりご飯を食べた娘が言いました。

「 ご飯にスンマークが、入ってた。」

そうそう、スンマークと思うでしょう、パパも私もそう思ったのよ。

 

鮮やかな赤紫色、細かいフレーク、酸味のある味わい、

赤紫蘇とよく似ています。

どうも違うものらしいと知り、

近い種類のハーブかもと調べてみましたが、

全然違いました、葉っぱでさえなかったのです。

スマックという木の果実を乾燥させて砕いたものでした。

スマックと分類される木は何種類かあるのですが、

果実がハーブとして使われているのはシチリアスマックという種類のようです。

葉や根などが染料として使われる種もあるそうです。

 

 

スンマークは定番のおかずひよこ豆のペーストに散らしたり、

以前少しお話したザータルに入っていたり身近なハーブです。

ザータルはもともとハーブのタイムの事なのですが、

乾燥させて粉にしたタイムと、スンマーク、炒りごま、塩を混ぜた振りかけのようなものも

同じ様にザータルと呼びます。

どこのお家でも常備していて、オリーブオイルと一緒にパンに付けて食べています。

わが家でもそうして食べていたわけですが、

ずっとスンマークを赤紫蘇かそれに近いハーブだと思いこんでいました。

でも違ったのです。

元の形は写真のようで全然似ていませんでした。