わが家の食卓 in Jordan

食材、料理を通してヨルダンでの生活をご紹介します

今年もアクープ買いました!

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もうすぐ春分の日。野菜や果物の季節感が薄れつつあるのはヨルダンでも一緒ですが、このアクープは春先のこの季節だけのものです。今年は少し遅いようです。アクープは栽培できず自生のものを採るということなので山菜のような感じでしょうか。

 

去年簡単にご紹介しましたが、今回は写真を撮ったので改めてアクープのお話を。

アクープはアザミのような植物で、ギザギザの葉の先に硬いトゲがあり触るとかなり痛いです。写真は購入したままの状態ですが、採集したままの形ではなく葉先のトゲを切ってあるようです。未だ伸び切っていない蕾のついた新芽で白い綿毛に包まれています。綿毛に包まれたまだ柔らかい葉のトゲもチクチクと指先にささります。蕾の周りもツンツンしています。

料理バサミで葉のトゲをきり、ナイフで綿毛や葉の表面の薄皮を取り除きます。結構手間がかかります。下処理なので一つ一つ出来上がる満足感もなく大変です。美味しいんですけどね。家族みんな好きですし。何か画期的な道具とか処理方法が開発されたらいいのにと毎年考えながら作業しています。

 

キレイにしたら軽く水に晒して、少しの水で湯がきます。アク抜きしすぎると風味も飛んでしまうのでほどほどに。水切りしたらそのまま冷凍保存もできます。

あとはお肉と合わせてヨーグルトベースのシチューにするのが定番です。というより他の料理は見たことがありません。酢味噌で和えたり茹でずに天麩羅にするのも有りだとは思いますが、まだ試していません。手間がかかる分、作る側としてはメインの料理としてゆっくり味わってほしいと思うのです。